Paretoのkとバラエティ間の代替の弾力性σを探す旅に出ました(7)

• 渡辺努, 水野貴之, 石川温, 藤本祥二 (2011) 「メガ企業の生産関数の形状: 分析手法と応用例」, 『経済研究』 62(3), 193-208.

分析目的

Power lawの検証: 売上等が冪法則(power law)にしたがっているか

何が冪法則の源泉か

データ

Bureau van Dijk社企業データ

25ヵ国(含む日本)

売上(Y), 雇用者(L), 有形固定資産(K)

結果

• k≒1.6(日本、2004-2009)


• 冪法則については、資本の分布が源泉


• 生産性が源泉ではない→「生産性の向上が企業成長をもたらす」はNG)


• 生産関数はコブ=ダグラスが当てはまる(サービス以外)

参考文献

『経済研究』はスキャンデータなので読みにくい。WPバージョンの方が見やすい。

• 渡辺努, 水野貴之, 石川温, 藤本祥二 (2011) 「メガ企業の生産関数の形状: 分析手法と応用例」, Understanding Inflation Dynamics of the Japanese Economy Working Paper Series No.72.

英語バージョンには、しかし、kの値(TFP)についての議論はない。

• Fujimoto, S., Ishikawa, A., Mizuno, T., Watanabe, T. (2011) "A New Method for Measuring Tail Exponents of Firm Size Distributions," Economics: The Open-access, Open-assessment E-journal 5.