あなたが観察したのはこの右下がりの需要曲線ですか、それとも...

尻論から言うと、最初のお尻の話だけにしておけばよかったのに、というお話。(それはそれで医療関係者を嘆かせているかもしれないけど。)




これに対するまじめはお返事は、






ですが、目で見てわかることだけに絞って説明すると以下の通り。



いうまでもないことですが、ふつうの経済学の需要曲線と供給曲線は以下の通り。(1)右下がりの需要曲線と右上がりの供給曲線があって、(2)その交点●だけが観測される





ただし、注意が必要なのは、中学校で教えるのは(1)だけで、(2)は大学で勉強する事柄でしょうね。(ちなみに、わたしはこの(1)を見て経済学を勉強したいと思うようになりましたが。)



さて、小松(2017)の論点は、実際の観測データが、以下のようになっていないので、



「需要曲線が、下のように描けないじゃないか(=存在しない)!」ということ。





 しかし、こんな●が都合よく観測される状況って、どういうことでしょうか。考えられるのは、(面倒だから需要曲線が一切変化しないとしておきますが、尻論結論は変わりません、)以下のように、様々な供給曲線のシフトがあった場合です。





スーパーのPOSデータが、こういう状況と対応しているなら、きれいな右下がりの需要曲線が描けるでしょうが、そうはいかないよね、というお話。



一休さん(が本当のオリジナルかどうか知りませんが)のとんち話にもありましたが、需要曲線しか考えずに議論するのは、「柏手を打ったときに、右手と左手のどちらが鳴ったのか?」と訊くようなものです。




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