ちょっと文章が回りくどくて読みにくい(わざわざ原文のそのテイストを残して翻訳しているんだろうけど)。「添加物No! 手作り・天然ブラボー!」っぽい話ではじまるので、最初はちょっとどうかな、と思うが、少しガマンして、なるべく事実関係を中心に拾えばよい。
この1冊を読むだけでも、「大学の軍事研究はケシカラン!」なんて話がいかに物事を知らない人間が言いつのっていることかということがよくわかる。
・アナスタシア・マークス・デ・サルセド (2017) 『戦争がつくった現代の食卓:
軍と加工食品の知られざる関係』, 田沢恭子 訳, 白揚社.
・Anastacia Marx de Salcedo (2015) Combat-Ready Kitchen: How the U.S. Military Shapes the Way You Eat, Current.
・武田徹(2017)「書評: 戦争がつくった現代の食卓 A・M・デ・サルセド著 日常支える軍事技術の象徴」, 日本経済新聞, 9月9日.
- 現代の食卓(食品とロジスティックス)を支える技術の大半は、(元)軍事技術(=「デュアルユース」)
- 軍事技術として開発したものを、その開発と同じぐらい、あるいはそれ以上のエフォートで民間・商業ベースに乗せる努力を軍の研究所はしてきた
- 最終章「子どもに特殊部隊と同じものを食べさせる?」というタイトルはとても刺激的なのだが、果たしてその中身はどうか(読んでみてのお楽しみ)
この1冊を読むだけでも、「大学の軍事研究はケシカラン!」なんて話がいかに物事を知らない人間が言いつのっていることかということがよくわかる。
参考
・アナスタシア・マークス・デ・サルセド (2017) 『戦争がつくった現代の食卓:
軍と加工食品の知られざる関係』, 田沢恭子 訳, 白揚社.
・Anastacia Marx de Salcedo (2015) Combat-Ready Kitchen: How the U.S. Military Shapes the Way You Eat, Current.
・武田徹(2017)「書評: 戦争がつくった現代の食卓 A・M・デ・サルセド著 日常支える軍事技術の象徴」, 日本経済新聞, 9月9日.
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