Accepted: Consequences of Minimum Wage in a Migrant-sending Country (with Deborah Sy)

今年3月に博士号を取得した学生の博士論文の1章がアクセプト。最初はdesk rejectionをもらってちょっとどうしようかというスタートだったが、1回のminor (?) revisionでアクセプト。学生の博士論文の1本目を通すのは、ある種のetudeとして書く側面があってあまり高度なことができないことが多く、それゆえジャーナルに載せるのはなかなか難しいのだが、これはうまくいった。めでたい。

モデルはフィリピンの静学的応用一般均衡モデルに、海外への移民労働を導入したもの。示した内容としては結構おもしろくて、最低賃金を引き上げると経済厚生が改善するという話。種と仕掛けは、最低賃金引き上げによって国内で失業が発生するものの(ココまでは標準的な話)、彼らが海外への移民労働者となって外国から送金してくれるようになる、というところ。あとは、4地域に分けた地域別の所得不平等についても分析。


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